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変化に適応できないものは滅びる

2013年02月26日 17:41

今起こっている大変革に目をつぶり適応できない

They never saw it coming.(Science 339,373 2013)
Norman R. Augustine (Lockheed Martin Corporationの元会長)

恐竜は太古の時代みんな滅んでしまった。先日のロシアに落ちた隕石のことを思うに、あんなに小さい隕石でもあれ程の被害があるのだから、宇宙の小惑星がユカタン半島に激突して粉塵が舞い上がり太陽の光が遮られて氷河期が来て、恐竜が滅んでしまったというのも説得感がある。
Science誌にロッキード前会長のAugustine氏が「めまぐるしい技術革新によって昨日まで頻繁に使われていた物が新たに台頭して来た物に駆逐され、未来を担う高等教育でも根本的に異なった概念の登場で教育制度が揺らいでいる」。その変化に適応できない物や組織は滅んでしまうだろう。という文章を載せている。

恐竜に限らず、殆どの物は滅んで行く。ビデオカセットレコーダー、カーボン紙や機械的タイプライターを思い出してみたら良い。生き残って行くのは最強の種でもないし、知能を持っている物でもなく、変化に適応できるものだ。民主主義国家、自由主義国家において、このような時代アメリカに一番の強みをもたらすもの, また一番変化に抵抗するのは高等教育であろう? あまり変化の無い時代、宗教学校を除いて、何らかのこだわりを持つことはない。正規の学生、教授、本、黒板、チョークなど何世紀も生き延びて来た。

しかし技術革新の時代がやって来て、高等教育やグローバル化に対しての財政支援が減ってしまい、例えば学生が各自のコンピューターでどこでも書籍を閲覧できるようになると、大学は図書館を持たなくなるであろう。更に、授業が無くなって、適応性に富み、双方向性のコンピューターでの教育がそれに取って代わることになるであろう。

講義は少数の世界的権威の教授が世界中から距離を超えて発信するようになる。生物学的個体識別技術の発展により、試験も大学キャンパスで行なわなくてもよくなり、教育をアシストするコンピューターにより即座に採点される。大学は年を通して開かれ、学部とか終身雇用という事が、財政上の理由で無くなる。大きな州立大学は政府からの財政援助の減少により、多くの場合寄付金が足らない状態の殆ど私立に近い機関になってしまう。また世界で最も有名な大学によるオンラインによる授業コースに基づいた試験を考案する営利団体が作られ、コース終了の証書が与えられるようになるであろう。

恐ろしいことに,多分、生徒間や教授達の顔を突き合わせての交流が無い事は教育経験を次第に失わせていくことになるのであろう。しかし今現在、年間10000ドルから50000ドルする授業料のことを考えると、裕福な家庭以外の人々はその方向性に賛同するであろう。もっともダメージが大きいのは金持ち層と貧乏層の格差が益すます広がる事である。金持ちの子供達は生き残れるように管理された最良のキャンパスのある大学に通い、貧乏人の子供はコンピューターによる選別教育に格下げされるであろう。

現在においてさえ、子供の将来の教育水準は親の教育水準で予測できる。
技術そのものはいい。しかし大切なのは技術を教育を良くするように利用することであり、高等教育に害になるようなことには用いない事である。
これには国のリーダー達が研究に投資することは莫大なリターンを産む事を認識する必要があり、州のリーダー達が高等教育をサポートすることにより、莫大な報酬をえられることを認識すべきである。大学のリーダーにも教育のコストをうまくコントロールすることが要求される。
また大きな大学では研究と教育が強調されるが、そのバランスやアカデミックな活動と大学間で行なわれている様々な野球、バスケ、フットボールなどの対抗競技とのバランスを再考すべきである。

私が大きな宇宙産業の社長になった時、ベルリンの壁は崩壊した。6年以内に企業の40%の人員とその会社の4分の3が無くなるであろうと聞かされた。そんなことありえないと思ったが、実際そのようになった。

現在の日本でも昔の(我々時代の)学生生活と同じように漠然と大学生活を送った学生は就職が難しい。目的を持って何を将来したいかを考えて学生生活を送る必要がある。昔の様に、大学は教養を身につけたり、将来役に立つような事を学ぶのではなく、より実践的に役立つことを学ぶように変わって来ている。しかし政府の対応はあまりにも遅い。日本の経済事情の悪さから、家庭の財政的余裕も無くなり殆どの学生は奨学金をもらい学生生活をやりくりしている。大学を卒業する頃には莫大な借金を抱え込むことになる。人によっては7−800万近い借金を抱え込み、返して行かなくてはならない。就職ができればまだしも、就職できなければ借金を返し様がない。政府は公共事業ばかりではなく、もう少し高等教育に対し資金を導入し、若者達のスキル上達への訓練を補助するとか、奨学金の返済を大幅に免除するとかすべきであろう。教育あっての日本の将来なのだから。
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