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STAP事件と捏造

2015年01月29日 16:00

捏造と人間性

センセーショナルなSTAP細胞論文の発表と記者会見から丁度1年経った。しかし、矛盾だらけで、追試も全く効かず、本人も再現できなかったことでその論文が否定されるまでには時間はかからなかった。
いったいあの騒動はなにだったのだろうか?本人は絶対にあります。200回以上作成に成功していますといったけど、結局できなかった。この自信ある態度はなんだったんだろう。周りの研究者は完全に振り回され、尊い命さえ奪うはめになってしまった。それでもありますと主張していた。
実際にSTAP細胞様細胞があり、STAPマウス?も産まれていた。もしその細胞がSTAP細胞でないとしたら、何をもってSTAP細胞としSTAPマウスとしたのか? 一番疑われたのがマウスのES細胞であった。当然ES細胞ならマウスの作成はできる。最初は誤ってES細胞がコンタミしたのではないかと思われていたが、本人はES細胞については全く扱っておらずそんなはずは無いという。事実は不明のまま本人は理研を辞めてしまった。これで、真相はなぞのまま終るのかと思われた。

しかし突然理研のOBの石川智久氏が窃盗罪で小保方さんを告訴したという報道がTVでなされた。小保方氏が名声や安定した収入を得るため、ES細胞の権威であり小保方さんと共同研究していた若山照彦氏の研究室から盗み出したというのだ。
理研の調査委員会は昨年、STAP細胞はES細胞が混入したものだと「ほぼ断定できる」と見解を示したが、誰が混入したかについては分からないとしていた。それが今回の告発では小保方さんがそれを盗み出し, 全てのでっち上げを仕組んだと言う。完全なる捏造? 本人は最初から全て分かっていて、ES細胞を用いてデータを作ったというのか?弱酸処理で簡単にSTAP化するといい、200回以上作成に成功していると言っておきながら、問題が表面化下した後は一度も作成に成功しなかった。
本件に関わらず、ばれるのは分かっているのに、なぜ捏造するのか?そしてあんなに堂々と振る舞えるのか?凡人には心理状態が理解できない。言ってみれば理解不可能な人が稀にいて、自分がでっち上げたことが、いつしか本当に起っていることと信じ込んでいる人がいる。
 もう随分昔になってしまったが、小保方さん程ではないが、同じような人と共同研究した事がある。当時、その人はすでに教授になり、世間では大先生で通っていたのだが、自分で実験し、自分で論文を書いていた。スマートでアイデアがすばらしく、出してくるデータはみな興味深い物であった。私自身、彼の出す面白い結果に喜び、疑うという事は全くなかった。共同研究のため大学院生一人をそこの研究室に送り込んでいた。
突如彼と同じような研究をしている先生から電話があった。追試が全く効かないというのだ。そこから色々調べていると、誰も実験しているのを見た事がなく、教授室で一人でごそごそと何かをしていたみたいだ。それに学生や職員には実験のデータは慎重にとり、かならず2度以上繰り返して確認をとることと口を酸っぱくして言ってみたいだ。
 研究計画を建て、結果はこうあるべきだという路線に沿って、架空のデータを作り上げてしまうと、結果が一人歩きして、それが本当だと思い込む人物みたいだ。そして、始末に終えない事に、このようにするのが研究だと信じ込み、何が悪いんだと,反省もない。後から分かった事だけど、過去の研究結果のほとんどがでっち上げで、再現できなかった。海外での留学中を含めて、捏造した論文で昇進し、偉くなり大先生とよばれるまでになった。
まず疑って論文を読む事をしない。ましてや知っている研究者だと、面白い仕事をしてるじゃんくらいにしか考えず、だまされ易い。
大学院生は自分の実験結果は間違いないというものの、大先生の名前の入った論文では信用されないだろうと、最終学年になっていたが、テーマを変え、苦労して博士を取った。彼にはすまない事をした。
少々性格が変わっているとか、日頃から奇妙な行動をするという人なら、前もって注意もできる。正常に社会生活をし、性格もいい人が、ちょっとしたデータの改竄とか、盗用だったらまだ魔が差したと言えるけど、全てを捏造し、それが当たり前だと思い込んでいる常識では考えられない人が世の中にはいるということを知った事件であった。
  捏造の大先生は事実が表面化することなく、裏で取引され、大学を辞めて一流企業に移った。その日の新聞には「一流の教授が東大を辞め、民間会社へ行き、官民交流のさきがけとなる」と報道され、本人のコメントとして「民間に出て閉鎖的な大学ではできないことをやる」と言っていた。新聞ではこれを快挙として伝えていたが、裏にこんな事があろうとはお釈迦様もご存知なかろう。あーあ、いやだ、いやだ。
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Steve Jobsの3つの格言

2015年01月13日 12:38

 アップルの創始者Steve Jobsが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った名スピーチに遅ればせながら知る機会を得た。今までStay Hungry. Stay Foolish. はSteve Jobsが言った言葉だと思い込んでいた。スピーチによればそれはスチュアートブラウンと言う人の言葉らしい。

新年の始めに、感動的かつ納得させられるSteve Jobsの若者に向けた人生訓とも言える名スピーチを抜粋して紹介したい。
このスピーチは研究をやっている若い人のこれからの生き方、心構え、研究姿勢上で非常に役立つことと思う。

彼はスピーチの中で3つの話をしている。最初が「点と点を繋げる」という話で2番目が「愛と敗北」で3番目が「死」です。

1. Connecting the Dots 
人生においての様々な経験『点と点』が将来結びつく。

彼は未婚の母のもとで生まれ、直ぐに養子に出された。その時の条件が将来大学へ行かせることというものであった。その通り、彼は大学へ入ったけれど、半年で退学してしまった。そんな折り、キャンパス中に貼られている手書きの美しいカリグラフで彩られているポスターやラベルに引きつけられた。退学を決めて必須の授業を受ける必要がなくなったので、カリグラフの講義を学び、「ひげ飾り文字」、「文字を組み合わせた場合のスペースのあけ方」を勉強し、何がカリグラフを美しく見せる秘訣なのか会得した。これがいずれ何かの役に立つとは考えもしなかった。ところが10年後、最初のマッキントッシュを設計していたとき、カリグラフの知識が急によみがえってきたのです。そして、その知識をすべて、マックに注ぎ込んだ。美しいフォントを持つ最初のコンピューターの誕生です。もし大学であの講義がなかったら、マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう。ウィンドウズはマックをコピーしただけなので、パソコンにこうした機能が盛り込まれることもなかったでしょう。もし私が退学を決心していなかったら、あのカリグラフの講義に潜り込むことはなかったし、パソコンが現在のようなすばらしいフォントを備えることもなかった。もちろん、当時は先々のために点と点をつなげる意識などありませんでした。しかし、いまふり返ると、将来役立つことを大学でしっかり学んでいたわけです。
繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかないのです。

2. Love and Loss 
 探し続けること。立ち止まってはいけない。

共同創業者のウォズニアックとともに私の両親の家のガレージでアップルを創業したのは二十歳のときでした。それから一生懸命に働き、10年後には売上高20億ドル、社員数4000人を超える会社に成長したのです。そして我々の最良の商品、マッキントッシュを発売したちょうど1年後、30歳になったときに、私は会社から解雇されたのです。自分で立ち上げた会社から、クビを言い渡されるなんて。そのときは気づきませんでしたが、アップルから追い出されたことは、人生でもっとも幸運な出来事だったのです。将来に対する確証は持てなくなりましたが、会社を発展させるという重圧は、もう一度挑戦者になるという身軽さにとってかわりました。その後の5年間に、NeXTという会社を起業し、ピクサーも立ち上げました。そして妻になるすばらしい女性と巡り合えたのです。ピクサーは世界初のコンピューターを使ったアニメーション映画「トイ・ストーリー」を製作することになり、今では世界でもっとも成功したアニメ製作会社になりました。そして、思いがけないことに、アップルがNeXTを買収し、私はアップルに舞い戻ることになりました。
最悪のできごとに見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。皆さんも大好きなことを見つけてください。仕事は人生の一大事です。やりがいを感じることができるただ一つの方法は、すばらしい仕事だと心底思えることをやることです。そして偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかった時には、不思議と自分でもすぐに分かるはずです。すばらしい恋愛と同じように、時間がたつごとによくなっていくものです。だから、探し続けてください。絶対に、立ち尽くしてはいけません。

3. Death
死は生命の最高の発明。生物を進化させる担い手。古いものを取り去り、新しいものを生み出す.あなたの 時間は限られている。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないこと。ドグマにとらわれてはいけない。他人の考えに溺れないこと。
 Stay Hungry. Stay Foolishに生きる。

 私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。1年前、私はがんと診断されました。朝7時半に診断装置にかけられ、膵臓(すいぞう)に明白な腫瘍が見つかったのです。医者はほとんど治癒の見込みがないがんで、もっても半年だろうと告げたのです。しかし精密検査をしてみると、非常に稀な治療可能ながんだったのですが。死は我々全員の行き先です。死から逃れた人間は一人もいない。それは、あるべき姿なのです。死はたぶん、生命の最高の発明です。それは生物を進化させる担い手。古いものを取り去り、新しいものを生み出す。今、あなた方は新しい存在ですが、いずれは年老いて、消えゆくのです。
あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはずです。
私が若いころ、全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)というすばらしい本に巡り合いました。スチュワート・ブランドというメンロパークに住む男性の作品で、詩的なタッチで躍動感がありました。スチュワートと彼の仲間は全地球カタログを何度か発行し、一通りやり尽くしたあとに最終版を出しました。背表紙には早朝の田舎道の写真があり「Stay Hungry. Stay Foolish」と書いてありました。筆者の別れの挨拶でした。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、卒業して新たな人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしいと思います。「Stay Hungry. Stay Foolish」

スティーブ・ジョブズ氏が2005年6月12日、スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチ www.nikkei.com より。


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