スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

坂の上の雲と松山

2008年12月15日 19:55

松山探訪(1)
ある初冬の土曜日「坂の上の雲」愛好会メンバー6人で、Tuka君の送別会をかね、松山を訪れた。来年NHKドラマで「坂の上の雲」が放映されるとあって、松山にある坂の上の雲ミュージアムが混むこと必須であるとの懸念から、今年中に行こうとの愛好会メンバーの念願がやっとかなっての旅行であった。
伊丹空港からプロペラ機に乗って1時間ちょっとの旅。プロペラ機は低空を飛ぶので、瀬戸内海の島々がこれぞまさに箱庭のように眺望された。広がる雲海の途切れから、瀬戸内海の穏やかなきらめく海が見下ろせ、その中に島なみがが点在する様は絵画そのものであった。

 淡い冬の日差しに映えて舞う銀杏の葉は黄金色に染められ(写真1)、松山の街は静かなたたずまいの中ひっそりとしていた。正岡子規上京までの住居を保存して作られた子規堂には子規の勉強した机や遺品が狭い部屋の中に盛りだくさん陳列してあった(写真2)。子規は「坂の上の雲」の前半における主要な登場人物で、秋山真之と親交があった文筆家。ホトトギスを主宰し、それまでの写実的な俳句から脱皮すべく俳句革新を目指した。真之と子規との親交は明教館での小、中学を通して深められ、さらに松山市内で発行されていた文芸雑誌「風詠新誌」に二人とも和歌を投稿する間に意気投合した。子規のみならず後に日本海海戦の作戦参謀となる真之も文学少年であった。この片鱗が日露開戦劈頭に打った電文「天気晴朗なれども浪高し」にも現れてる。
二人して上京し東大予備門へ入るが、真之は経済的な理由や兄の好古が陸軍に入隊していたこともあって、19歳になって海軍兵学校へと入学する。このきっかけになったのはもう一人の松山出身の幼なじみの清水則遠が突然の病で急逝したことだった。真之は海軍士官学校入団の決意を子規に送った歌で述べている。「送りにし 君がこころを 身につけて  波しずかなる 守りとやせん」。子規はその返歌として「海神も 恐るる君が 船路には  灘の波風 しづかなるらん」と真之の行く末の平穏を祈っている。この歌を境に、二人の道は大きく分かれていくことになる。

にわかに雨が降り出すなかを、慌ただしく秋山兄弟の育った生家を復元した記念館へと入った(写真3)。秋山真之、好古の銅像が建つ庭。特に感銘したのは兄弟をよく知る親族の方が普段の兄弟を語られたビデオをみて、真之は寝ても覚めてもいつも国家のことばかり考えていたと言われたこと。真之は辞世の句「不生不滅 明けて鴉の 三羽かな」を詠み51歳で永眠。
この3羽とは子規と志し半ばでなくなった親友の清水則遠のことであろうと考えられている。一方、好古は近衛師団長、朝鮮駐剳軍司令官、教育総監を務めた後退役し、松山の中学校の校長に就任して若者の教育にあたり、71歳で世を去る。雨の中を慌ただしく撮ったため、確認を怠り、残念ながら真之の銅像の写真はぼけてしまっていた。好古の像は威風堂々と撮れた。
秋山真之、好古兄弟個人の活躍については次の回に譲るとして、ここでは松山訪問と二人の由緒ある場所を訪ねての感想にとどめた。

その後、夕方慌ただしく「坂の上の雲ミュージアム」を訪れた。ミュージアムは4階建ての立派な円形の窓の大きい近代的ビルで、建築家・安藤忠雄氏による設計のもとに建てられ、各階はスロープで結ばれ、ゆったりと歩きながら鑑賞できる様になっている。
中でも秋山真之の海軍兵学校での成績表があり、2番と4点差での首席であったことなど興味深いものがあった。一方、資料は無いが兄の好古は陸軍士官学校をびりから2番で出たという。また日本海海戦の劈頭でのあの檄文「本日天気晴朗なれども浪高し」の原稿(残念ながらコピー)もある。一時間ほどかけてゆっくりと館内を見学し、ミュージアムを後にした。一番楽しみにしていたミュージアム訪問であったが、どちらかというと資料よりも坂の上の雲の読者からの絵や感想文が多くて、物足りない気もした。
松山探訪(2)に続く。
写真(1)銀杏と電車 a-c; 写真(2)子規堂 a-c; 写真(3)秋山兄弟生家 a-c

銀杏1
ichou 2
銀杏3
子規1
子規2
子規3
秋山1
秋山3
秋山2


スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://explore525.blog45.fc2.com/tb.php/106-f7892252
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。