スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いずれアヤメかカキツバタ

2009年07月11日 15:12

カキツバタとアヤメと花菖蒲
いずれアヤメかカキツバタと歌われるくらい区別がつかないこの2種に加え花菖蒲を入れた3種を見分けることができる人がどのくらいいるであろうか?
いくら説明され見分け方の文章を読んでも未だにできない花音痴の私です。

下記がその違いの説明。

      花の色   花の特徴           適地
アヤメ   紫     網目模様外側に黄色い模様   乾いた所
カキツバタ 青紫、白  網目無し           水中、湿った所
花菖蒲   紅紫、紫  網目無し           湿った所
簡単に言うと花びらの基のところに、花菖蒲は黄色、カキツバタは白、アヤメは網目状の模様が、それぞれあることで区別できる。野生状態では、アヤメは乾燥する日当りのよい草原に、ノハナショウブは高地の湿原に、カキツバタは低地の湿地水辺に、ヒオウギアヤメは寒地や高地の湿原に生えるのが普通である。

カキツバタ/アヤメ科
植物学者の牧野富三郎博士によれば、カキツバタとは「書き附け花」から転じたもの。「書き附け」とはこすりつけることで、この花の汁を布にこすりつけて染める昔の行事に由来する。アヤメ属共通の特徴は花被片は6個、外側の3個が大きい。裂片は平たく、花弁のように広がる。
カキツバタはアヤメの仲間ではもっとも水湿を好み、水辺に群生することが多い。かきつばた(紫)の花言葉は、幸運。だそうである。これで初めてカキツバタの語源が分かった。
カキツバタで有名なのは伊勢物語の東下りの一文に
 「むかし、をとこありけり。そのをとこ、身をえうなき物に思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めにとて行きにけり。もとより友とする人ひとりふたりしていきにけり。道知れる人もなくて、まどひいきけり。三河の国、八橋といふ所にいたりぬ。そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、橋を八つわたせるによりてなむ八橋といひける。その沢のほとりの木の陰に下りいて、乾飯(かれいい)食いにけり。その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく、「かきつばたといふ五文字を句の上にすえて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。
「から衣  きつつなれにしつましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ」
 とよめりければ、皆人、乾飯のうへに涙おとしてほとびにけり。」とあるカキツバタにちなんだ話は有名である。

アヤメ/アヤメ科の多年草
アヤメは山野の草地に生える(特に湿地を好むことはない)。葉は直立し高さ40~60cm程度。花は5月ごろに径8cmほどの紫色の1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴で、本種の和名のもとになる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。葉が並列して立っている姿が文目(あやめ)(紋様)をなすとみなされ、アヤメの名の由来とされている。アヤメにホトトギスは良く似合うとされ古来より和歌に詠まれて来た。
アヤメ(文目=道理)も知らぬ恋。「ホトトギスなくや五月のあやめぐさ あやめも知らぬ恋もするかな」詠み人知らず、古今集
アヤメとホトトギスと雨。「うちしめり菖蒲(あやめ)ぞかをるほととぎす 鳴くや五月の雨の夕暮れ」 藤原良経、新古今集

花菖蒲/アヤメ科の多年草
野生の野花菖蒲を原種として改良された、国産の園芸植物。 葉が菖蒲に似ていて美しい花が咲くことから「花菖蒲」と呼ばれる。カキツバタがすでに『万葉集』のなかで詠まれているのに対し、花菖蒲ははるかに遅れ、鎌倉時代の『拾玉集』(1346)の慈円僧正の歌に初めて名をみせる。
「野沢潟 雨やや晴れて 露おもみ
 軒にそよなる 花菖蒲かな」
これでアヤメ、カキツバタと花菖蒲を間違えることはない?
追記
学生時代から樋口一葉のたけくらべの最後の文に出て来る信如が宗門に入る日に、美登利住む家の格子戸にそっと置いて去った花は花菖蒲だと思い込んでいた。よくよくよんでみると花水仙であったことが判明。思い込んでいるといつまでも違いに気づかない。
「龍華寺の信如が我が宗の修業の庭に立出る風説(うはさ)をも美登利は絶えて聞かざりき、有し意地をば其まゝに封じ込めて、此處しばらくの怪しの現象(さま)に我れを我れとも思はれず、唯何事も恥かしうのみ有けるに、或る霜の朝水仙の作り花を格子門の外よりさし入れ置きし者の有けり、誰れの仕業と知るよし無けれど、美登利は何ゆゑとなく懷かしき思ひにて違ひ棚の一輪ざしに入れて淋しく清き姿をめでけるが、聞くともなしに傳へ聞く其明けの日は信如が何がしの學林(がくりん)に袖の色かへぬべき當日なりしとぞ。」
写真1、2 :カキツバタ  3、4:アヤメ 5、6 花菖蒲
7、8 花水仙

kakitubata.jpeg
kakitubata2.jpeg
ayame.jpeg
ayame2.jpeg
hanashoubu.jpeg
hanashoubu2.jpeg
Nar-Camelot-H18-1.jpg
Narcissus-H14garden-1a.jpg
スポンサーサイト


最近の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。