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空飛ぶクモ 雪迎え

2009年09月03日 13:11

陽光を銀色に反射してクモが飛ぶ

今の季節にはまだ早いが、晩秋から初冬、初雪がちらちらと落ち始める頃、殆どの幼いクモは糸を出し、風に乗って、タンポポの種ように空を飛び、住処を変える。これをバルーンニングという。樹の上へと登り、風の吹き具合を確かめ、お尻から糸を一本、二本と出し、吹いて来た風にうまくのって離陸する。初冬の小春日和の穏やかなある日、何百何千というクモが、糸を太陽にキラキラ反射させながら銀色に光って空を飛んでいくさまはえに言われず美しく、一度見たら虜になってしまうこと間違いない。これを東北庄内地方では「雪迎え」という。
風に乗って遥か彼方にまで、洋上の島にたどり着くクモも稀ではなく、上昇気流にのって高度数千メーターという高いとこを飛んでいる姿も観察されている。雪迎えは幼クモの繁殖手段として風にのり生息地を広げる役割を果たしている。
イギリスでは同じ現象を「ゴッサマー」と呼び、中国では「遊糸」と呼んでいる。

宮本輝の小説「約束の冬」の冒頭でも「空を飛ぶ蜘蛛を見たことがありますか?ぼくは見ました。蜘蛛が空を飛んで行くのです。十年後の誕生日にぼくは二十六歳になります。十二月五日です。その日の朝、地図に示したところでお待ちしています。お天気が良ければ、ここでたくさんの小さな蜘蛛が飛び立つのが見られるはずです」と空を飛ぶクモの話が出て来る。 晩秋から初冬の穏やかな一日、「雪迎え」を見に庄内平野に行ってみませんか?

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