スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウスバカゲロウ

2009年10月06日 19:15

あり地獄

小さい頃、お寺のお堂の床下にあるすり鉢状のあり地獄を暇があると眺め、ありを手でつまんですり鉢の底になげこんで遊んだりした。すると大半のありはさっさと砂の丘を登って逃げ出した。中にまごまごしているありがいると、砂つぶてをありにぶっつけ、ありが落ちてくると、強力な牙で一差し。体液を吸った抜け殻は、再び大あごを使ってすり鉢の外に放り投げる。これがウスバカゲロウの幼虫だ。ちょっとしたいたずらもやった。何か獲物が来たかのように、小さいゴミを投げ入れてやるとだまされて、獲物が来たかと勘違い。せっせと砂つぶてを投げる。また砂のすり鉢を壊してやると、またせっせとすり鉢を作り始める。

ウスバカゲロウの幼虫はアリジゴクと呼ばれ、軒下等の風雨を避けられるさらさらした砂地にすり鉢のようなくぼみを作り、その底に住んで迷い落ちてきたアリやダンゴムシ等の地上を歩く小動物に大あごを使って砂を浴びせかけ、すり鉢の中心部に滑り落として捕らえ、消化液を獲物の体内に注入して筋肉と内臓を溶かした体液を吸うことで有名である。幼虫は2-3年で成熟し、土中で糸を吐き、土に包まれた直径1センチメートルほどの球形の繭をつくって蛹になり、まもなく成虫となって樹林へと飛び立つ。羽化するときに、長い幼虫時代にため込んだ2-3年の宿便を一気に排泄する。こうして、やっと六月から九月にかけて天女の羽衣をまとって飛び立つのだが、その美しい姿は陽炎のたとえのように1-2週間のはかない命なのである。成虫は一見トンボに似ているが類縁は遠い。トンボより頭部が小さく、触角も太い。はねもトンボより幅広くて柔らかく、飛び方もひらひらと弱々しく、トンボのように敏捷でない。また、カゲロウの名をもつが、カゲロウ類とも分類学上遠縁で、形態も異なっている。

写真1 ウスバカゲロウの幼虫。 写真2 ウスバカゲロウの成虫

1f9ebfbf8733cfa4.jpeg
あおもり昆虫記より10



スポンサーサイト


最近の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。