スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

寄生生物1

2009年12月07日 18:00

少し気持ち悪い寄生生物、ハリガネ虫の話。

最近のNatureのBrief Communicationに気持ち悪いハリガネ虫の記事が載った。ハリガネ虫は水中でしか増殖のできない寄生虫。そこでハリガネ虫は宿主の昆虫を水辺に誘い、泳げない昆虫を水中にダイブさせ、まんまと水中に脱出、またカエルに喰われた宿主昆虫からも消化されずに逃げ出す。
ハリガネムシ(針金虫)とは類線形動物門ハリガネムシ綱(線形虫綱)ハリガネムシ目に属する生物の総称。
ミミズや線虫などと違って体に伸縮性がなくのたうち回るような特徴的な動き方をする。体は左右対称で、種類によっては体長数cmから1mに達し直径は1~3ミリと細長い。内部には袋状の体腔がある。表面はクチクラで覆われていて体節はない。
カマキリやバッタ、ゴキブリ等といった昆虫類の寄生虫として知られている。 地方によっては「ゼンマイ」とも呼ばれる。アメリカでは馬を洗う水桶の中から発見されたことからhorsehair wormという俗称がある(Wikipedia)。
ハリガネムシは宿主を水辺へ向かうよう仕向け身体を破って外へ出るが、このメカニズムに関しては未だ不明な点が多い。一説によると宿主に自殺を誘発させる物質により水辺へと誘うと言われているが現段階ではまだ研究中である。 フランスの研究者によると「ハリガネムシが寄生しているバッタの脳からは、寄生されていないバッタにはないタンパク質が見つかった。そのうちいくつかは神経伝達物質の活動に関係するもので、そのほか重力走性に関係するタンパク質があった」と報告されているが未だ真偽の程は定かではない。
いずれにしても水中にダイブさせられた昆虫は、当然、水中ではほとんどまともに動くことができない。
昆虫が水中に身を投げた瞬間、ハリガネムシの脱出のチャンスであると共に、カエルや魚が (ハリガネムシごと) 昆虫を食べてしまうチャンスでもある。 

 

しかし、ハリガネムシはめげない。宿主がカエルや魚の胃の中に収まったと知るや、宿主から抜けだし、カエルや魚の口やエラからニョロニョロと脱出してくる (下記映像)。
ハリガネムシのもう一つの名が "Gordian worms (ゴーディアン・ワーム - ゴルディオスの虫)" です。 

ゴルディオスとはギリシア神話に登場する、フリジア国の王の名前。ゴルディオス王は2本の紐 (ひも) を使い、複雑な結び目をつくり、これを "Gordian knot (ゴルディオスの結び目)" という。 

このゴルディオス結び目をほどいたものは、将来アジアの王になるであろう、といわれたことから、有力者たちが次々とこの結び目に挑戦した。しかし、結局誰一人として結び目をほどくのに成功した人はいなかった。このことから、"ゴルディオスの結び目"は「解決することが極めて困難なこと」を指す言葉になったそうです。 

ハリガネムシは交尾シーズンになると、水中で雌雄が絡み合う姿が見られるため、その複雑に絡みあった姿をこの"ゴルディオスの結び目"に例え「ゴーディアン・ワーム (ゴルディオスの虫)」と呼ばれるようになった。

2つの映像は下記のネットのアドレス、http以下をコピーしてネットのアドレスにペーストし開いてご覧ください。

Ref: Parasitology: Parasite survives predation on its host. Nature 440, 756 (6 April 2006)
映像
1. A gordian worm (Paragordius tricuspidatus) leaves its cricket host (Nemobius sylvestris

http://www.nature.com/nature/journal/v440/n7085/extref/440756a-s2.mov

2. A gordian worm slides out of a frog's mouth, the frog (Rana erythraea) having eaten the cricket in which the worm was living.

http://www.nature.com/nature/journal/v440/n7085/extref/440756a-s3.mov

スポンサーサイト


最近の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。