スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

研究者として生き残る秘訣?

2008年04月14日 11:00

研究環境(2)

ブログのなかで、圧倒的に支持が高かったのが、現在の劣悪な研究環境について書いたものであった。研究者を志そうという若い研究者の卵の皆さんがいかに悩みを持っているかが分かる。
すでに15年以上にも及ぶ、バブル後の日本経済の沈滞のため、日本全体の経済的、人的な器が縮小し、日本文化の良さといえる、やさしさ、ゆとり、寛容さ、というものが排除され、全てグローバルという一言で片付けられてしまうようになった。そのため日本的な強さを発揮してきた、組織力(連合艦隊方式)が弱体化し、自分のことで精一杯になってきた。
研究にも効率性と短期の成果が強く求められ、グローバルな競争が激化してきた。あまりにも空きポストが少なく,研究者の採用が極端に少ない現状では過度の競争を生み出し、人間関係の摩擦も高まり、ストレスが溜まった社会になる。一方で、政府はと言えばやたらと博士課程の学生を増やし、需要と供給のバランスを完全に壊してしまった。そのためポスドクが増えつづけ、上位のポジションが得られず、40歳近くになってもポスドクを続ける研究者が多くなった。それに対して政府は全く手を打ってこなかった。このような現状を招かせた政府の責任は大きい。
 更に、研究者もご多分に漏れず2極化してきた。若手のエリート研究者は、博士課程に入るとすぐに学術振興会のファンドをもらい、卒業と同時に助教になり奨学金の返済も必要ない。一方では、やっと博士号を採り、任期制のポスドクに採用され、奨学金の返済の猶予もない。このような格差を生み出した一番の原因はポストの少なさと研究のグローバル化を打ち出し、競争によってポジションを獲得するという発想による。確かにこの方法は一見平等で、能力があるものが這い上がるというシステムに見える。私の持論は少なくとも研究とスポーツはフェヤーでなくてはならないである。つまり、「どこを出ていようが、また性別を問わず、3割打てるバッターは名門出の2割バッターよりも高く評価され、純粋に実績の勝負である」というものである。研究も論文の質と数という実績で評価されるべきであり、日本でもそうなりつつある。このような考えに異論を差し挟む人は少ないと思うが、問題は研究環境の格差である。大きな有名大学は良い研究者、教官を引き抜き,益々いい研究環境を作るのに対し、地方の小さな大学は育てれば引き抜かれるの悲哀を味わう。学生にとっても良い研究環境で、良い指導者の下で研究できれば、良い実績も出易い。より研究環境のいい大学へ行くということも考えられるが、この研究環境の差は学生にとってはどうしようもない。もし良い環境下での研究ができないような立場にあり、それでも研究をやりたいと思う人はどうすればいいのか? もし自信があり、信念があり、研究を続けたいと思うのであれば、卒業後欧米にポスドクとしてチャレンジする事をすすめる。私自身は日本的な良さを弱めるグロバール化が良いとは思っていないが、少なくとも中途半端な日本のグローバル化は日本的な良さをなくし、それかといって欧米のグローバル化には及ばない。こうなったらグローバル化を逆手に取って、欧米で良い成果をだし、PIとして独立していくという道をとる。しかしこの道は日本でポスドクをやるよりはるかに困難ないばらの道である。
人生はいつも競争。資本主義社会の自由競争は研究に限らず、過酷である。研究には勝者、敗者はないけれど、個人にはそれが一生つきまとう。現状に文句を言うよりはどのようにして生き残り、良い研究をするかを考えよう。
最近は要求ばかりは多くて、実力の伴わない人も多い。研究者になる素質として最低限必要なことを挙げておこう。
① 腕がきれい。実験データがクリアーで、堅実である。②客観的にテータが判断でき、論理展開に矛盾がない。③自分が出したデータに自信をを持ち、今までの論文との違い、新しさを論理的に述べることができる。④ 論文を一人で書ける、英文能力と記述力をもつ。もう一つこれはおまけ。更に上の研究者になるためには堅実さに加えて想像力豊かであること。
以上を心において目標に向かって、ひるまず、かつ謙虚に邁進して欲しい。具体的に現実を一歩先をみて行くという姿勢が今のような競争の激しい社会には大切。
たたけよ!さらば門は開かれん。叩かなければいくら優秀でも門は開かない。じっとしていても棚ぼたはない。Something will turn up if you insist in your dream.

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://explore525.blog45.fc2.com/tb.php/24-14381281
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。