スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日本は研究の不正行為に対しての処分が甘い?

2013年04月11日 17:56

Natureが「日本は研究の不正行為に対して追求が甘い」ことを糾弾

4月の4日のNature のThis Weekという項の編集欄に名指しで日本の科学研究の不正や誤った指導ついて原因をきちんと調査し正すようにとの論説が載った。A record made to be broken. Nature 496, 5 (2013)

科学的不正行為に関して、東京大学分子生物研究所の加藤茂明教授らのグループによるデータ捏造事件が昨年大きな関心事になった。この際,問題になったのはデータの使い回し、でいくつもの論文に同じデータが使われた。一方このNatureが取り上げているのは東北大学総長だったBig scienceのリーダー井上明久教授グループの研究指導とその実験結果だ。

日本での大型研究費の主な研究費配分機関(JST)は不正のない正直な研究者を選んで研究費を支給してきたが、それとも不正に対する証拠を見つけられなかったかだ。JSTによれば1957年に始まり、昨年は87.8億円配分した、研究費支給において不正がおこなわれたケースは調査上では皆無であると報告している。

一方、米国のNIHでは年間12例かその程度の不正が報告されている。また、日本でも近年目立った不正が立て続けに起こっている。麻酔学者のFujii Yoshitaka氏は個人として最も多く論文を撤回していて、JSTの報告するクリーンなレコードとは合わない。

長期間続いている不正な研究の場合はより深刻だ。前東北大学学長のInoue Akihisa氏は数年に渡って不正な研究を指揮したとして責め立てられている。しかし井上氏がmisconductに関与したという証拠は無い。本人もデータを操作した事はないと言っている。彼はよりしなやかでより壊れにくい材料である金属ガラスの分野の世界のリーダーの一人で、2500以上の論文を出版している。以前、彼はNatureの問いに対し他の研究者は単純にスキルが無いか彼の研究室での結果を再現できるだけの経験が無いのだろうと言っていた。 

JSTはその事態を調査する必要がある。井上氏に関する疑問は6年前くらいから不特定の警鐘を鳴らす人々から挙げられ、20年程前にさかのぼった研究から言われている。多くの複雑な人間のからみがある。Zhang Tao氏は数本の論文において井上氏と共同著者だが、作り上げた金属ガラスとドキュメントは中国に帰る際、入れていたコンテナが海に落ちて失った、と言っている。
2007年に東北大学により設置されたmisconductがあったかどうかを決める委員会は、以前井上氏により昇格された人々で主に構成されていた。そしてその委員会の結論は科学的不正に関しては調査の必要なしであった。しかし論文には一連の訂正がなされた。

昨年、JSTにより別の委員会が設立され再度調査された。井上氏は1997年から始まった5年のプロジェクトで1.5億円の補助を得て、その間に問題のある論文が数報出ているが、misconductの証拠は見つけられなかったが、より精密な検査が相当だと報告した。そこで昨年の春、JSTは公式に大学に再度調査を依頼した。12ヶ月経っても、大学もJSTも調査がおこなわれたことを確認できなかった。調査に期限は切られていないが、もし東北大学が対応しないのなら、JSTは再び依頼する以外動きようが無い。大学はもしそれがmisconductだと分かればお金を返さなくてはならないので、調査の困難さに加えて、利益相反にも相当するようになる。何もしなければなんの結果も産まれない。未だ何も結果がでていない。JSTはきちんと対処する姿勢を取らなければ、組織の信用性を揺るがすことになる。

ここに出てくる藤井善隆氏は2012年2月に告発された当時東邦大学医学部麻酔科の准教授である。
日本麻酔科学会は、澄川耕二・長崎大学教授を委員長とする「藤井善隆氏論文調査特別委員会」を設け、藤井の業績とされる249本の論文のうち、1990年から2011年に発表された212本を検証した。委員会は、藤井の論文の共著者たちや藤井に研究に関わってきた様々な人々にも聞き取りを行なった。委員たちは実験ノート、患者の記録、その他、藤井の研究の生データの入手と点検も試みた。2012年6月29日、委員会は合わせて172本の論文にデータの捏造があったと報告した。このうち、126本については、「まったくの捏造」であったと結論づけられた。報告書は「即ちあたかも小説を書くごとく、研究アイデアを机上で論文として作成したものである」と述べている.

一方、井上明久氏は2006年から2012年間東北大学総長とかくかくたる経歴の持ち主で、金属ガラスをはじめとする高機能な非平衡物質の精製方法を開拓しその産業化に指導的役割を果たした業績や、論文の総被引用数が1981年以降で1万4000回を超え、材料科学分野で世界最高水準にあることなどが評価され、2006年12月の日本学士院の第2部(自然科学部門)第5分科(工学)の会員に選定された。
しかし井上氏は一部の論文に関して二重投稿やその他の不正行為の疑いを受けた。2007年5月、井上氏の実験結果の一部に再現性がないと主張する匿名の告発文が文部科学省に送付され、同省は東北大学に調査を求めた。東北大学は理事の庄子哲雄を長とする委員会を設置して調査を行い、再現性があることを確認した。2009年に日野秀逸、大村泉らが実験結果の捏造の可能性を指摘したが、検討にあたった東北大学の外部委員らは不正を疑うべき根拠がないと回答し、井上は2010年7月までに名誉毀損で大村らを提訴し大村らは反訴した。2011年6月、井上氏がApplied Physics Letters誌に投稿した論文が二重投稿にあたるとして同誌から取り下げられた。それを含む井上氏を著者・共著者とする計7報が、二重投稿だったとして2012年までに取り下げられた。これらの二重投稿について調査するため東北大学は2010年12月に有馬朗人を長とする調査委員会を設置した。同委員会は2012年1月の報告書で二重投稿の事実を認めて井上氏に反省を求め、井上氏はこれに従った。御園生誠を長とする科学技術振興機構の調査委員会は不適切な二重投稿の存在を認めた一方で、同機構が助成した「井上過冷金属プロジェクト」の成果の主要な部分には影響しないと2012年3月に報告した。井上氏はデータの捏造については2011年までに否定し、二重投稿については事故や共著者との行き違いが原因だったと2012年に説明した。井上氏の複数の論文に渡る同一資料写真の不自然な使い回しなどに関して科学技術振興機構が2012年までに調査を求めていたのに応じて、東北大学が調査委員会の設置を決めたことが2013年3月に報じられた。まだ最終的な結論が出ていないが不正が行なわれたことは否めない。

Natureが主張するには疑惑が持ち上がった以上徹底的に調査し、その結果を公表して、黒であれば断固たる処分を下す事を求めている。日本社会は臭い物には蓋をの精神で、曖昧な結論にしてしまい,責任を取らない事が多い。研究においては責任者や実験遂行者がはっきりしている。その場合でも曖昧な結論を出す傾向にあるのだから、責任者が曖昧な管理体制での原発事故の様な大惨事でもだれも責任を取らないのは当然であろう。
スポンサーサイト


最近の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。