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青魚の脂肪が肥満を予防する

2016年02月01日 12:26

青魚の脂肪(オメガ3脂肪酸)の効能

従来より青魚に含まれるオメガ3(ω-3)の脂肪酸が動脈硬化を抑制するとか血液をサラサラにするといった報告が数々なされてきた。

それは主に青魚に含まれるオメガ3脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)による。脂肪酸は2重結合の位置で大きく分けてω-6系列とω−3系列に分けられる。ω-6脂肪酸は肉などの通常の食物に多く含まれ、リノール酸やアラキドン酸などがあり、炎症性物質であるプロスタグランジンの前駆体ともなる。一方、ω−3脂肪酸にはα-リノレン酸やDHA, EPAがあり、これらの脂肪酸には抗炎症作用があり、体脂肪の減少や脂肪細胞での脂肪の蓄積を抑制する。

 摂取した食物を消化して作られたエネルギーの消費は、筋肉で多くなされるので、痩せるためには運動が推奨されるが、割と多くのエネルギーを消費するのが、生命の維持に必要な体温の維持である。体温調節には脳下垂体と褐色脂肪組織(BAT)が重要な役割をする。つまり脳下垂体の指令を受けて褐色脂肪細胞のミトコンドリアのUCP1というタンパク質が活性化して、エネルギーの消費(温度上昇)を高める。冬場は特に体温を奪いやすいので、BATでの熱量発生を多くして、体温の保持に努める。冬場には恒温動物は常に同じ体温を維持するために体脂肪を燃やして体温を高めている。

 オメガ3の脂肪酸の摂取はこの系を活性化して、体脂肪を燃やし、熱として放出し、消費することで抗肥満効果を持つことがわかってきた。
ではいかにして効くのであろうか?これらの脂肪酸は交感神経を刺激し、BATにあるbeta3 adrenergic receptor(3β-アドレナリン受容体) を活性化し、ミトコンドリアのUCP1を活性化してエネルギー消費を高める、ことで効くと考えられる。この作用は唐辛子の辛味成分、カプサイシンの受容体(TRPV1, transient receptor potential vanilloid1)を消失させたマウスでは効果がない。
TRPV1受容体はカプサイシンの受容体として働くのみならず、43 度より高温の熱湯、pH5.3以下の酸、マスタード、わさびや様々な炎症性物質によっても活性化され, 痛みや燃えるような発熱感覚を生じる。辛味は増していけば痛みとなり、辛味、痛み、熱は同じ刺激になる。
 この受容体は様々な刺激で痛みを発生するので、現在多くの製薬会社が新規鎮痛剤をつくるため受容体の拮抗薬の開発でしのぎを削っている。

ではなぜ同じ受容体を利用している炎症性物質とオメガ3脂肪酸が一方は炎症、痛みを発生させ、一方は抗炎症効果があるのはどうしてであろうか?
その詳細は不明であるがカプサイシンなどの受容体が皮膚や口などの抹消の感覚神経にあって暑さや痛みを感じるのに対し、オメガ脂肪酸は中枢に効いて、神経を介して褐色黄脂肪組織を活性化して発熱を生じるのではないか?
そのためオメガ脂肪酸の摂取は抹消の組織では抗炎症作用を発揮し、褐色脂肪組織では発熱を促すという、いい効果のみを与える?
何れにしても青魚の摂取は抗炎症効果を持ち、血液をサラサラにして動脈硬化の抑制をおこなうのみならず、肥満の抑制効果も持つといいことだらけ?
鰯や鯖や秋刀魚などの青魚は安いしこれを食べて健康になるということは庶民の健康法にうってつけ。
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