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豊臣秀次の粛清を考える

2016年07月22日 15:35

 人は皆、トップに立つと金正恩化する。

 NHKの真田丸では秀頼が生まれ、秀頼に後を継がせたい秀吉により、秀次が粛清され、豊臣家の凋落が起こり始めたことを匂わして今週が終わった。

  豊臣家の命運を考えてみると、朝鮮戦争失敗で陰りが見え始めたが、淀君との間に実子の秀頼が生まれ運気が上昇するかに見えたが,逆に急激に落ちていった。大きな原因の一つはあれほど人がよく、人の話をよく聞いていた名君秀吉が暴君となってしまったこと。どこで変わってしまったのか?

 秀吉は唯一の子鶴松が没し、後継者がいなくなると、親族を取り立て、後継者にしようとした。その一人が秀吉の正室、高台院(ねね)の兄の息子、小早川秀秋で豊臣家の養子として、秀次に次ぐ後継者として育てられた。 もう一人は秀吉の姉、瑞竜院日秀(とも)の長男豊臣秀次で豊臣家の後継者の本命としてすでに秀頼が生まれた時には関白まで上り詰めていた。しかし秀頼が生まれると秀吉は自分の後を継がせたいと思うようになり、秀次と秀秋が邪魔になってきた。
 秀秋は豊臣の姓を受けながら、中国地方の毛利の家臣、小早川隆景の養子に出された。また翌年には豊臣秀次に難が及び、粛清された。謀反の疑いをかけられ、関白の地位を剥奪され高野山に幽閉され、切腹させられてしまう。NHKのドラマでは自分で前途を絶望して切腹したように描かれていたが、事実はどうなのか、様々な憶測がなされている。
 秀次は素行が悪く、非道なことを度々したため処罰されたとの説もあるが、それにしては処罰が厳しすぎる。
 謀反の疑いがあり、そのために粛清されたとも言われるが、実際に謀反なら切腹ではなく、打ち首にされたであろう。やはりNHKの解釈のように秀次が前途を悲観して、自殺したというのが妥当かもしれない。しかし謀反でないとしたら秀次一門への処罰が厳しすぎるのはなぜか?
  関白を取り上げてどこか地方の大名にでもすればよかったのに、なぜ秀次切腹のみならず、三条川原に首を晒させ、一族郎等、幼い乳飲み子から側室まで関係あるものすべてを処刑し、根絶やしにしたのはなぜであろうか? 山形城主最上義光の娘、駒姫(15歳)にいたっては側室になるため上京し最上邸にて休養中で、まだ側室にはなっていなかったが一緒に処刑された。家臣の22名が切腹、20名が流罪等、39名の正室、側室、お付きの女中、子供たちはすべて打ち首にされた。
 一方、助かった者もいた。真田信繁は秀次の娘、隆清院(たか)を助けるべく、側室にする。そして秀吉の許しを乞うたものの、気が変わらないうちにとたかを呂宋助左衛門に預け、一時期海外へたかを逃す。その後信繁との間に一男一女をもうけている。
  謀反をでっち上げ、悪徳さを際立たせるため、罪もない一族郎等を抹殺したのであろうか?当時の考えでは、関白の位の者を地方に出すとか、蟄居させるとかはできにくかった。すると謀反という大犯罪をでっち上げて抹殺するよりしかたなかったのか?
 それにしても狂気の沙汰でしかない。誰も止めることはできなかった。信長同様一旦言い出すと手がつけられなく、自分が偉くて絶対君主であることを誇示したかった?

 千利休や秀次粛清事件があり、秀吉の健康も衰えていくと、急速に豊臣政権へ忠誠を唱える人物が減ったこともうなずける。さらには豊臣政権の中枢にいた石田三成や大谷吉継の朝鮮戦争時の対応や秀次切腹への対応に対し、不満を抱くものが増えていき。表面上換言する事はないが、どんどん内に向けて不満が蓄積して行った。
秀次を次期後継者とするべく、政権の基盤を作り上げていた組織は崩壊し、豊臣政権の屋台骨をも揺らがす事態へと発展していくことになろうとは秀吉は気づかなかったのか?
これを機に急速に豊臣政権への求心力が衰えることになる。若い頃は人の話をよく聞き、戦術にも長け、頭脳明晰な君主であったが、全国を統一し、敵がいなくなり、逆らう者がいなくなった途端、心の奥に潜んでいた真の性格、暴君、横暴ぶりが出てきた。人の言うことを聞かず、耳障りのいいことばかりを言う人物ばかりを侍らし、的確に情勢が見れなくなった。これでは政権は長続きしない。
 今日でも、よく言われることはその人の本当の性格は頂点に立ってみないとわからないということ。何人もトップに立ち、反対や意見をする人がいなくなると金正恩化する。敵対するもののみならず、うるさいやつ、耳障りの悪いやつは粛清しろとなる。
しかしそれでは組織が潰れるのは昔も今も同じ。少々耳障りが悪くても、組織の為、仕事のためを思って言ってくれるうるさい同僚、部下には耳を貸そう。それが結局はいい成果につながる。
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