スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

格差社会と研究者

2008年06月18日 12:55

研究者として生きる。

明け方,多分明け方 夢を見た。研究室に行くと、すっかり模様替えされていて、自分の席が無くなっていた。これで研究生活も終わりかとの感慨がふーっと湧いてきた。寂しさと、不安とが胸に迫ってきた。と思ったら目が覚めた。これぞまさにいつも言っているグローバル化というもの。若くて優秀な研究者がでてくれば、駆逐されていくしかない。これはスポーツの世界でも同じ。いくらいい成績を出して、栄光を極めていたとしても、その成績が落ちればあっという間に若い人に取って代わられる。若いチャレンジャーは毎年、毎年登場し、中堅、ベテランはこれらの若手と常に競ってそれ以上の実績を出していかなければならない。研究者もその卵が毎年博士課程を巣立って何千人と出てくる。この多くの研究者の中で生き残っていくことは大変。特徴のない、専門性のない研究者は淘汰される。グローバルにどこでも生きていける能力のある人のみが研究者としての生活を享受できる。その能力がなければ、日本で今、現実に起こっている様に、日本的に生きてきた人、特別な技能も、才能もなく、専門性も持たない人たちは益々哀れな老後をたどって行くことになる。国は年金でカバーできる財力が残っていない。一人一人が独力で生きていかなくてはならない。ある程度の範囲内に入っていないと正社員すらなれない、派遣社員という不安定で、将来性のない待遇で生きて行かなければならない。昔のように、親の跡を継いで、百姓をする、商店、工場を継ぐということもままならない。まさに多くの若者が雇傭難民として世に満ちあふれ、社会を不安定にしている。
それ以上に大変なのが、世界の人口がどんどん増え、ますます国際的な競争が激化し、反対に、日本では人口が減り、日本経済が沈下し、国家が大借金を膨らませ続けていること。それにもかかわらず道路は作り続けようとしている。まさに、国破れて、山河有りというより、自然までも破壊しつくし、山河も残らない。世界人口1、2位を占める中国や、インドは経済が発展し、競争力がつき、日本がこれまで行ってきた様に、世界の富をかっさらっていくようになる。今まではマグロ、キャビア、フォアグラと高級な嗜好品を金にものをいわせて買いあさってきた。いまは中国がより高い価格で買い取っていく。将来的には人口が多いだけに、日本が過去に行なってきた比ではない。膨大に膨らんだ余剰のお金が投資へと流れ込み、実態経済を破壊するという資本主義経済の限界が見えてきた。このようになるとかえって国家戦略をもった統制経済を行なっている中国やロシアなどの国が有利となる。アメリカ経済はサブプライム問題で次第に弱小化し、中国やロシア、インドが台頭し、金にものを言わせて物資を買い占める。経済戦争に負けた日本などの国は物資の補給が十分でなくなり、2流経済国の悲哀を味合うことになる。国の格差の増大とともに、ドルや円の価値の凋落を招き、個人格差も広がる社会となる。
しかし研究者はまだいい。研究そのものがグローバルなので、日本で研究しなければいけないということはない。一人前の研究者であればどこの国でも雇ってくれる。研究できる。要は、何も考えずに、一人前の研究者になることだ。そうすれば、日本でも、もし日本で研究が出来なければ、ヨーロッパでも中国で行って生き残ればいいのだから。研究に国境はない。
最低限研究者として生きて行くための条件は「自分で発想し、計画を立て、実験し、きれいなデータをだし、論理展開に矛盾がなく、自分で英文の論文が書ける」能力。これがあればどこに行っても通用する。更に一人前の研究者になるには「人のまねをするのではなく、どんな狭い分野でもいいから独自の領域を拓くこと」。芸能界でも良く言われることだが、売り出しには大切なのは突拍子でもいいから、キャラが他人とかぶらないユニークなこと。長続きするかどうかは別にして、芸風の斬新さが重要。「グーグー」や「この豚やろう」、「裸の獅子舞」や「間違いない」,更には「get's」に至ってはその意味すらないが、それでも何万人の中から出てきて、一時期流行した。
欧米人に比べ、日本人は流行を追い求める事が好きで、そこにいないと取り残される気がする。しかし大勢の中から評価され新たなポジションを得る場合、論文の質や数も大切だが、決め手となるのは「他人にはない、他人と異なる研究をしていて、こいつは変わっている、将来面白いかも」との印象である。しばし実験の手を休めて何か突拍子で、今までの考えとは違った現象がないか考えてみよう。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://explore525.blog45.fc2.com/tb.php/51-3f21319b
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。