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生物の多様性(4)

2008年06月23日 17:13

恐竜はなぜ滅んだのか?

今から6500万年前の白亜紀と第3紀の境界でなんらかの激変が勃発し、あれほど繁栄をきわめた恐竜は白亜紀末に唐突に滅んでしまった。これをKT(Kは白亜紀を意味し、Tは第三紀を意味する。)激変と呼ぶらしい。KTを境界にしてK紀の地層からは様々な恐竜の化石が発見されるが、T紀の上層からは全く発見されない。この激変の原因については様々な説がある。主なものとして1. 宇宙からきた新種のウイルス説。2. 火山の爆発説。3. 隕石の衝突説。があげられている。
そのなかで現在一番有望な学説が隕石の衝突説である。隕石の衝突によって巻き上げられた粉塵により、太陽光が妨げられ、食物は枯れ、食べ物を失った多くの動物が滅んだ。更に気温の低下はそれに拍車をかけた。
 なぜこの説が有力になってきたのであろうか。ウオルター アルバレズは1970年代末にイタリアのグッピオの地層を調べている時に、KT境界の薄い粘土層に極めて多量のイリジュウムの放射性同位体が含まれている事を発見し、父でありノーベル物理学賞受賞者のカリフォルニア大学の理論物理学者に助言を求めた。イリジュウムは地球の表面にはごくわずかにしか存在しないが、隕石中にはかなりの高濃度で含まれている。当然の帰結はKT絶滅は隕石の衝突によって引き起こされた激変であるということになり、Science誌に親子のアルバレズと化学分析を担当したアサロとミッチェルの共著で出版された。この説は最初はかなり批判的な目で見られたが、ノーベル賞受賞者というビックネームで発表されたためもあり、勝ち馬に乗ろうと、隕石の衝突で大量絶滅が引き起こされたとの証拠を出そうとする研究者が続々と後に続いた。世界各国でKT層のイリジュウムが測られ、そこでも多量のイリジュウが含まれていることが確認された。更に衝突をうらずける証拠を補完する新たな証拠としてKT境界から微小な「衝撃変成石英」が見つかった。石英はどこにでも存在するありきたりの鉱物であるが、高圧下で衝撃を受けると独特の変成をし、「衝撃変成石英」となる。これは隕石が衝突して出来たクレーター周辺で多量に見つけることができる。この鉱物がKT層で存在することの説明は隕石衝突以外では不可能であり、一気に隕石衝突が恐竜絶滅の原因であろうとする説を最有力に押し上げた。
 新しいアイデアが登場しそれがものになりそうだと分かるとそれを裏づける証拠を探しまわろうとする情熱はすごいものだ。グッピオのKT層でイリジュウムの異常値が発見されるとたちまちそれ以外のKT層にも同じ異常値が見つかったとする論文が10編近くも発表された。大切なのはそのアイデアがまだ新鮮なうちに、そこに「自分の名前も貼付ける」ことなのだ。科学を前進させる原動力は野心と競争と真の知的探求の混合物である。「一番乗りしたい、他のチームを打ち負かしたい、有名人と仲良くする事で利益をえたい」といった願望の全てが科学の発展に寄与する。ましてや恐竜絶滅の隕石衝突説は最初からビッグネーム付きで発表された。多くの学者が早く列車を乗り換えて隕石号に乗ろうとした意図はよくわかる。研究とて欲の深い人間がやっていることなのである。

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コメント

  1. くりくり | URL | -

    生き物って不思議!

    恐竜がなぜ滅びたか?
    「謎」と聞けば、とりあえず首を突っ込みたくなる私といたしましては、非常に真相がしりたいところであります。

    今現在は、隕石衝突説で決まり!なのでしょうか。、、、、。

    まだ、それが定説となっていないのであれば、定説とするにはまだ何か少し弱い部分があるのでしょうか?
    今までの説を覆すような何か新しい新説が出てきてもまた面白い、、、などと、無責任にも思っております。

    ところで、隕石衝突説のお話から、最後のところで、

    「一番乗りしたい、他のチームを打ち負かしたい、有名人と仲良くする事で利益をえたい」といった願望の全てが科学の発展に寄与する。ましてや恐竜絶滅の隕石衝突説は最初からビッグネーム付きで発表された。多くの学者が早く列車を乗り換えて隕石号に乗ろうとした意図はよくわかる。研究とて欲の深い人間がやっていることなのである。、、、、と語っておられる、、、。サイエンスの発展と人間の本質、強欲とをからめて、この話を締めていらっしゃるところが、目から鱗的、面白さでした。

    そういえば、生物の多様性(3)でも、

    カンブリア紀には骨格を備えた動物が出現し、それが連鎖反応のように、次から次へと変化が起こり、生物界で「食うと食われない」の進化の競争が起こった。現在の人間社会でも起こっている競争原理の導入による効率化と技術革新の促進と同じ原理が自然界においては命をかけた進化競争へと駆り立てて行った。競争は人間社会においても自然界においても緊張感を高めて、ある目的に向かって動物(人間)を駆り立てる最大のブースターだ。その最大のものが戦争である。

    と、締めくくりとして、カンプリア紀における生物の爆発的進化競争と、人間社会の基本的な営みであるところの「競争原理」とをかけて語っていらっしゃいました。 

    なるほどな~、、、と、いつも、この最後のペンペンさんのご自説につくづく感じ入っている次第であります。

    さてさて、生物の多様性(1)では、

    生物進化の最高傑作の一つが蟻や蜂であろう。これらは女王を頂点とた階級化社会を整然と生きている。個体は社会のための歯車でしかなく働き蟻は黙々と働き、兵隊蟻は敵に備え、種を保つための機械となる。生物は自分と同じ遺伝子をもつ子孫を残そうとあくせくするように仕組まれている。と、結んでいらっしゃいます。

    蜂や蟻の世界は本当にワンダーランドで、スーパーペンペンさんがおっしゃるように、彼らの社会が生物の最高の進化形なのかもしれません。
    その進化形の蜂や蟻の社会で、自衛本能でもって、他部族(種族)との戦争はあっても、例えば、身内(家族)の中での殺し合いや、意味不明な無差別殺戮は、当然ながら起こってないように思います、、、。

    我々人間の社会も、蟻さんのごとく、整然とした社会をつくるためには何を見習うべきか、、、。

    単純明快に、「分」をわきまえて生きるか、どうか、、、、ということでしょうか?、、、ペンペンさん。

    「人には与えられた分がある。」、、、、とは、よく耳にする言葉ですが、最近は、この「分」が軽んじられているように思います。

    「自分は特別な存在」「何か大きな事ができるはず」とか、「世の中から認められたい」とか思うあまり、こんなのは、私がするべき事ではない、、とか、こんなはずではなかった、、、とか、現状に対して、不平不満ばかりが湧いてくる。
    だから、自分探しの旅、、、なんて、ふざけたこと言う人が増えてくるのです。旅をすれば(非日常に身をおけば)何かがつかめる、、、なんて、そんなに世の中甘くはないと思うのだけれど、、、。どちらかといえば、自分が何者であるかは、日常の中で見つけるものではないのかと、私などは思うのですが、、。

    さて、

    いずれにせよ、これを、
    「特別なオンリーワンになりたい」症候群とでも呼びましょうか。

    そんなご時世に、自分の「分」をわきまえるということが、どれほどばかげたことか、、。ある意味、自分の可能性に線を引き、己の能力の限界を知る、、ということなのだから、、、、。

    でも、少なくとも、「分」を知る、ということは、「あきらめ」ではない、、、でしょう。
    己を知り、その中で最善を尽くすということであれば、そこに、きっと達成感や満足感も生まれてくる、、、だろうから。上ばかり見ているから、全てが不満、、ということになるのです、、、。

    ということで、もう一度、蟻さんの世界を見てみますと、餌を探しにいくもの、子供を育てるもの、などなど、与えられた分担を実に黙々と、淡々と、涙ぐましいほどに忠実にこなしているように思えます。
    みなが、自分の「分」をわきまえた、これが結果です、きっと、

    でも、、、なのです、、そこに面白みがあるかと問われると、、?です。「分」をわきまえすぎると、ペンペンさんのおっしゃる、生物進化の競争原理もなにもなくなってしまうような、、、。蟻さん達の社会は、進化して、理想的なものになりすぎて、これ以上は進化がなくなってしまうのではないでしょうか、、、。   ひいては、蟻さん自身に進化の余地はまだあるのでしょうか???

    などと、何気に思ってみたりしました。

    お時間とらせました。本日はこのへんで。





    は、進化の競争が起こった。現在の人間社会でも起こっている競争原理の導入による効率化と技術革新の促進と同じ原理が自然界においては命をかけた進化競争へと駆り立てて行った。
    生物進化の最高傑作の一つが蟻や蜂であろう。これらは女王を頂点とた階級化社会を整然と生きている。個体は社会のための歯車でしかなく働き蟻は黙々と働き、兵隊蟻は敵に備え、種を保つための機械となる。生物は自分と同じ遺伝子をもつ子孫を残そうとあくせくするように仕組まれている。この種を保つための遺伝子とは何だろう。その戦略は?

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