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最近の生命科学系ジャーナルの傾向

2008年07月22日 12:44

インパクトファクターと最近のトレンド

今年も新たなインパクトファクター(2007年)の発表があった。最近の生物系、生命科学系雑誌のインパクトファクターの傾向は10点以上をずらりとNatureやCellの姉妹誌のジャーナルが独占している事であろう。そしてその他のジャーナルは年々インパクトファクターを下げている。これはNatureやCellの戦略勝ちなのか?昔はNaureやCellの姉妹誌は存在しなかった。近年、此の両雑誌が競い合うように流行の分野の専門誌を出し、他の専門誌の領域を侵してきた。例えばNat Med(IF:26.382), Nat Immunol(26.281), Nat Genet(25.556), Nat Biotech(22.848), Nat Material(19.782), Nat Cell Biol(17.623), Nat Neurosci(15.664), Nat Method(15.478), Nat Chem Biol (13.683), Nat Struct Biol(11.085)であり、 一方のCell系はCancer cell(23.853), Immunity(19.226), Cell Metabo(17.148), Neuron(13.41), Mol Cell(13.156), Dev Cell(12.436), Curr Biol(10.539)となっている. それに対して、昔からの権威ある雑誌であるJ Cell Biol(9.598), PNAS(9.598), EMBO J(8.662)は軒並み10点以下に落ちている。更に悪い事にはこれら3誌の低落傾向はここ数年続いている。J. Biol. ChemにいたってはIFは5.521にまで落ち込んでいる。
NatureやCell系の雑誌とも商業誌で学会や大学が発行しているのではない。故に学会誌に比べ、自由な編集方針で、紙面の体裁などもフレキシブルに対処してきた。またこれらの雑誌の特徴は、総説を載せる事とトッピックの内容のpreview/view and newsがあることだ。総説は確実に引用され易く、インパクトファクターを引き上げる効果がある。昔若い頃、NatureやCellもあったけど、JBCやPNASなども今以上に権威があり、かならず目を通さなければいけないジャーナルであった。今は、余りにも情報量が多く、インパクトファクターが10点以上のジャーナルに目を通すだけでせいいっぱいである。あとはPub.Med.で自分の領域のキーワードを打ち込んで関係する論文を読むだけになっている。
いつの頃からかインパクトファクターが重視されるようになり、ポジションを得る場合や研究資金を獲得する場合、何点以上のインパクトファクターがないとだめだとか、インパクトファクターが一人歩きするようになった。
確かに論文がどの程度他人から引用されたかで、その論文の重要度はおし測る事ができるが絶対ではない。このシステムを考え全てのジャーナルや論文の引用回数をチェックしインパクトファクターを算出し、この情報を売って商売しようと会社を作った人のアイデアには感心する。まんまとその手に乗せられ操られてしまっている。インパクトファクター信仰は根ずよく、御三家:Nature(IF:28.751), Cell(29.887), Science(26.372)は絶対的になりつつある。たかがインパクトファクターされどインパクトファクターで、研究を続ける限りこれにふりまわされることであろう。

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