スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

青空と前途多難と

2008年03月24日 13:12

今日は朝から青空が広がっている。昨日の予報では朝方まで雨が残るとのことであったが。
 
  研究環境の劣悪化(1)
 今の若い研究者は生き残っていくのが大変。やたらと大学院生の数やPos Docは増えたけど、その後のポジションはここ15年来の日本の政治、経済の沈滞のためほとんど増えていない。新たなポジションを得ようとすると、天文学的な競争倍率になる。ある都内の有名私立大学の生物系教授職になんと300名の応募があったという。我々が若い頃は競争がなかった訳ではないが、まだ心に余裕も持てる程度のものであった。

 また金や設備はないが、時間だけはたっぷりあった。日本全体が成長していて、活力があった。欧米に追いつけ追いこせの時代であった。なによりも研究のパイがどんどん大きくなり、ほどほどのことをやっていればどこかに就職できた。大きな野望の割にはたいした研究はできていなかったし、日本内の研究で許された。大きな事だけは言っていた。しかし現在、生物学の研究は完全にglobal化し、日本だけの研究では意味がなく、国際的な熾烈な競争のもと研究を進めなければならなくなった。研究資金の獲得も厳しい競争の元に行なわれるようになり、常にいい論文を出して、資金を獲得しないと生き残れないような状態に追い込まれてしまった。global化と言えば日本人には語学のハンデーが常につきまとう。global化が進んだ結果、研究者にも経営手腕が求められるようになった。学者ばかとか象牙の塔などという言葉が死語になってしまった。いかにして良いJournalに論文を出し、資金を獲得し、研究を宣伝し、学生やスタッフの就職先を探し出すか。中小企業の社長のように何もかも自分でこなし、常につぶれる恐怖と戦わなくてはいけない。もっと悪い事には、公務員でもなくなり、終身雇用でもなくなった。若いひとの理系離れを嘆くより、もう少し待遇を良くしなければ益々の理系離れを招き、また待遇の悪い日本を離れ欧米で職を得る人が増えるであろう。研究も野球と一緒で待遇のいいメジャーに流れていくのは自然の成り行きである。その結果起こる事は研究の空洞化である。
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://explore525.blog45.fc2.com/tb.php/7-503a4a7f
    この記事へのトラックバック


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。