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パラサイトの戦略

2008年10月20日 15:08

まるでホラー映画みたい

Leucochloridium(ロイコクロリデイウム)の戦略

カタツムリに巣くう吸虫(ロイコクロリデイウム、Leucochloridium or レウコクロリデイム)は一風変わったパラサイトだ。カタツムリは通常葉っぱの裏など鳥に目立たない、湿気の多い所を好む。しかしカタツムリにこのパラサイトが寄生すると脳に移行して、カタツムリの行動を操り、木の上の葉の表面の、鳥に目立つ所に移動させる。鳥に狙われ易い場所に移動させると今度は、パラサイトはカタツムリの触覚に移動し、散髪屋の前に立つ、赤と白のかん版のように、ぐるぐると回転運動をして簡単に鳥に見つけられるようにする。上空で回っていた鳥がそのカタツムリを見つけて食べると、パラサイトは鳥に感染して成虫になるまで鳥の体内で生活する。
成虫になった寄生虫は卵を産み、それが鳥の糞とともに排泄される。その糞をカタツムリが食べてパラサイトは再度カタツムリに感染し、を繰り返す。寄生虫にしてみれば鳥が宿主で,鳥の体内に入らなければ生きて行けない。鳥とカタツムリに寄生することで、一生のサイクルを終える。この寄生虫はなんといっても、カタツムリを操って鳥に食べられ易くするという高度なテクニックを獲得したことに進化を生き抜いてこれた秘訣がある。
その過程を描いた映像:http://jp.youtube.com/watch?v=EWB_COSUXMw


Dicrocoelium(ジクロコリウム)の戦略

この寄生虫は羊や牛などの草食動物の胆管に寄生している。成虫になり卵を産むと、卵は動物の糞とともに排出される。それをカタツムリが摂取すると、カタツムリの消化管に第一中間宿主として寄生し、成長する。最終的にセカリア(cercareae)となる。カタツムリはセカリアを草に排出する。さらにそれを第2中間宿主のアリが食べ、寄生虫はアリの腹部でメタセカリアとなりる。この寄生虫の巧妙なところは、アリを草の上へ上へと誘導し、牛や羊が食べ易いようにすることだ。多分、アリを出来るだけ明るい天空を目指すようにそそのかすのであろう。寄生虫はまんまとそのアリを草とともに食べた牛や羊に忍び込み、胆管に潜んで成虫にまで育ち、卵を産む。このサイクルの繰り返しでこの寄生虫は増殖していく。

Galactosomum(ガラクトソマム)の戦略
この寄生虫の幼虫はブリや、イシダイ、トラフグ、マアジなどの魚の間脳に寄生する。 寄生された魚は鳥に捕食されやすいように海面を旋回など異常遊泳をする。 その結果、この魚はウミネコなどの鳥に捕食され、寄生虫はまんまと鳥の体内に入り込む。ウミネコが最終宿主であり、 成虫にまで成長する。その後鳥の糞とともに体外に出ると思われるが、糞から魚までを媒介する第一中間宿主は分かっていない。感染した魚は海面をぐるぐると旋回し続け、鳥にいかにも食べてくれと言わんばかりの行動を示す。魚である第2中間宿主と鳥の間を感染しながら増殖を続ける。人には感染しない。この寄生虫の戦略は魚の脳をコントロールして鳥に食べられ易くすることだ。

このように寄生虫の中には様々な手段を使って、宿主をコントロールして、他の動物へ感染し易くするものがあり、まさにエイリアンそのものだ。映画の世界よりも現実の方が怖い。

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